【プロッターとは?】プロッターの機能と主な使われ方

【プロッターとは?】プロッターの機能と主な使われ方

事務機器

プロッターとは?大判プリンターとは違うのか?

 

プロッター

 

現在は、大判プリンターをプロッターと呼ぶことも多いですが、もともとは大判プリンターとプロッターはまったく異なる印刷機器でした。

点と点の集合で描画を行うプリンターに対して、座標点と点を線で結びながら描画を行う機器(plot:線の記述)を「プロッター(Plotter)」と呼んでいました。

このように、印字方式が異なるプリンターとプロッターですが、両者とも「サイズが大きい用紙などに印刷する機器」であるため、現在は線引きが曖昧です。

今回の記事では、一般的にプロッターとして認知されている「大判プリンター」をはじめ、元来プロッターと呼ばれていた機器についても理解できるように解説します。

プロッターの種類

プロッターと呼ばれる機器は「大判プリンター」と、もともと「プロッター」と呼ばれていた2種類が存在します。まずは、両者の違いが分かるように、それぞれの機器について特徴などを解説します。

1、大判プリンター(ラスタプロッター)

 

大判プリンター

出典:エプソン

 

一般の人がプロッターと聞いて思い浮かべる装置が、こちらの「大判プリンター」です。

正式名称では「ラスタプロッター」と呼ばれており、巨大なインクジェットプリンターのような外見をしています。印刷方式も通常のプリンターと同じく、インクジェット方式や電子写真方式(レーザー/LEDなど)が主流ですが、通常のプリンターに比べると、どちらも精度の高い印刷が可能とされています。

セット可能な用紙は主に大型のロール紙で、カットすることでA2~A0サイズのポスター印刷や、横断幕などを作成することができます。

2、プロッター

 

プロッター

出典:MIMAKI

 

元来プロッターと呼ばれていた機器が、こちらで紹介する「ペンプロッター」や「カッティングプロッター」です。

これらのプロッターは、CAD図面などの印刷に適した印刷機器として開発されており、製図を行う机のようなデザインのフラットベッドタイプやロールタイプ(グリットローリングタイプ)の機器が販売されています。

ペンプロッター

ヘッド部にペンを持たせて印字するタイプを「ペンプロッター」と呼びます。

装着可能なペンはボールペンやシャープペンシル、インクペンなど多岐に渡っており、出力物に合わせたペン(描画方法)を選択することができます。

大判プリンターのように画像を主体とした印字に使用するのではなく、どちらかと言えば精密な図面などに使用する場合が多い機器です。

カッティングプロッター

プロッターのヘッド部をペンから裁断用の刃に替えたものを「カッティングプロッター」と呼びます。

多くのプロッターは基本的に印字機能(ペンプロッター)とカッティング機能の両方を携えており、プロッターを総称して「カッティングプロッター」と呼ぶ場合があります。

 

補足:

  1. フラットベッドタイプは、カット圧を強く設定できるため、厚い素材や硬めの素材も容易にカット可能というメリットがある一方、設置面積の大きさからある程度の場所を用意しなければならないというデメリットを持っています。
  2. グリットローリングタイプは、カット速度が速く生産性が高い点や設置面積がフラットベッドよりも少なくて済む点はメリットですが、厚い素材などには向かないというデメリットを持っています。

大判プリンター(ラスタプロッター)の用途とは?

 

大判プリンター

出典:OKI

 

一般的にプロッターとして認知されている大判プリンターをメインに、用途や導入現場について解説します。

1、プロッターの印刷可能サイズ

主に、A2サイズ以上の印刷が可能な製品を大判プリンターと呼んでおり、一般では使用することの少ないA0サイズやB0サイズの印刷が可能です。

なお、機器によって装着可能なロール紙が変わってきます。

一例を挙げると、36インチロール紙(914㎜幅✕50m巻)をセットできる機器の場合、仕上がり寸法A0で印刷すると、41枚程度の印刷が可能とされています。

2、導入されている現場と使われ方

電子写真方式の大判プリンターは、建築図面の作成などに使用されることが多く、インクジェット方式の大判プリンターは、ポスターやPOPなどへの印刷用途に使われています。

ゼネコン・建築事務所など

大規模な建築プロジェクトなどでは、精細かつ正確な図面が必要であり、建築物の設計図である点からもズレや印字抜けなどは許されません。

建築現場などで導入されている大判プリンターは、図面の数値などが潰れることなく印刷可能な電子写真方式(レーザーやLED)の導入が進んでおり、また、印字機能以外にスキャナなどを搭載した複合機タイプ(大判マルチファンクションプリンター)も多くなっています。

これは、改築工事などの際に、古い建築設計図である青図(青焼き)を確認する機会が多いためで、青焼きの図面を視認性と保存性に優れた電子写真方式で焼き増しする場合に、スキャナ機能が必要とされているからです。

官公庁・学校など

官公庁や学校などの現場では、ポスターや横断幕などの作成にインクジェット方式の大判プリンターが使われています。インクジェット方式の大判プリンターは媒体対応力に優れており、素材は普通紙だけではなく、シートや塩ビ素材などへ印刷が可能です。

スーパー・量販店など

スーパーや量販店などの現場では「決算セール」などの横断幕や、新商品のPOP用途などで使用されています。使われ方としては官公庁・学校などと同様です。

機器によっては、ポリエステル素材への印刷が可能なので、企業の旗やのぼり作成にも使用されるなど、様々な用途で活躍します。

機器を選ぶ際には、対応している素材の確認を忘れないようにしましょう。

 

▼導入方法としてはレンタル・リース・買取があります!

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まとめ

今回の記事では、プロッターについての基本的な知識を、大判プリンターとプロッターの2種類に分けて解説しました。内容を簡単にまとめます。

  • プロッターは大判印刷を得意とした印刷機器である
  • 現在では、プロッター=大判プリンターという認識で定着しているが、本来はプリンターとプロッターは別の機器
  • プリンターは点の集合で絵や文字を描画するが、プロッターは座標点から点へ線を結ぶことで描画している
  • 一般的なプリンターと比べて、プロッターの方が精度の高い印刷が可能とされている
  • 大判プリンターの印刷方式は、主にインクジェット方式と電子写真方式(レーザー/LED方式)である
  • 大判プリンターは通常A2サイズ以上の印刷が可能で、一般業務ではあまり使用することのないA0やB0サイズも印刷することができる
  • プロッターはヘッド部をペンやナイフに変更することができ、それぞれ「ペンプロッター」「カッティングプロッター」と呼ばれる
  • 建築現場など、図面印刷に使用する場合は電子写真方式の大判プリンターが使用されている
  • 青焼きなどをスキャンで読み取り焼き増しできるよう「大判マルチファンクションプリンター」と呼ばれる複合機タイプのプロッターもある
  • 官公庁やスーパーなどの小売業ではインクジェット方式の大判プリンターを使用している場合が多い
  • 横断幕の作成やPOP、のぼりの作成など様々な用途で使用できるのは、大判プリンターが高い媒体対応力を持っているため