【法人用インターネット回線の比較】基本知識とおすすめ3選

【法人用インターネット回線の比較】基本知識とおすすめ3選

2021年4月26日
インターネット

法人用インターネット回線の比較とおすすめ3選

 

法人用インターネット

 

今回の記事では、ある程度の規模の法人向けに、法人用インターネット回線の「おすすめ3選」と題して、法人用インターネット回線の基本的な知識や比較、おすすめのサービスを紹介します。

各社の基本スペックや金額、メリットやデメリットまで比較して解説しますので、自社の回線選びにご利用ください。

【基本知識】法人用インターネット回線について

法人用と個人用のインターネット回線の違いは、主に以下の表の「固定IPの有無」から「領収書の発行」の5項目で、回線の速度自体は法人・個人の両者に大きな差異はありません。

 

法人用インターネット回線と個人用インターネット回線のプランの違い

法人用 個人用
1,固定IPアドレスの付与数 複数 1個
2,セキュリティ 強固 普通
3,帯域保証・帯域優先 あり なし
4,サポートの優先度 高い 低い
5,領収書の発行 あり なし

 

上記の中で最も重要なポイントは、法人用インターネット回線では固定IPが複数取得できる点にあります。「固定IP」については以下の記事で詳細を記載していますので、ご参照ください。

 

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法人用インターネット回線の【予備知識と有名サービスの比較】

法人用インターネット回線を選ぶ際に、知っておきたい予備知識と有名なサービスを比較表としてまとめました。

1、法人用インターネット回線の予備知識

法人用インターネット回線を知る上で、必要な予備知識をポイントとしてまとめました。こちらを把握しておくことで、インターネット回線の導入検討時に、何に注目したら良いのか?の判断材料となります。

 

▼法人用インターネットを選ぶ際に見ておきたいポイント

主な違いや特徴
1,回線の形式:共有型 or 専有型 (1)共有型:近隣の通信状況に左右される
(2)専有型:自社専用の回線のため周囲の影響を受けない
2,回線事業者とプロバイダー:一体型 or 別途契約 (1)一体型:支払い先が分散しないので管理が容易である。ex)『ソフトバンク光』『NUROひかり』『So-Netひかり』
(2)別途契約:『フレッツ光with●●』のようにプロバイダが別契約のパターン。特典が多いが、不要なものも多い。また支払い先が回線とプロバイダーで別々となるのが経費処理の際に面倒。ex)『auひかり』
3,NTTが回線事業者 回線事業者としてNTTのシェアは9割以上。NTTのシェアが高いため、多くのプロバイダーがNTT規格に対応し、様々なサービスがある。一方で、NTT回線に依存しない独立系の回線事業者も複数存在している。

(1)回線の形式について

法人用インターネット回線を選ぶ際に重要なポイントの一つとして、回線の形式が挙げられます。一般的には「共有型」と「専有型」の2種類が存在しており、これは回線事業者と契約者間をどのようにインターネット回線で接続しているか?の違いを表しています。

「共有型」は、回線事業者から複数の契約先に回線が枝分かれしているため、周辺のインターネット使用状況により、通信速度が左右されます。ただし、配線の構築にコストが掛からないため、契約料金は安くなる傾向にあります。

一方の「専有型」は、1契約者に対して1本の回線を用意しているため、速度の安定性につながりますが、配線コストが高く、必然的に契約料金も高くなります。

(2)回線事業者とプロバイダーについて

回線事業者とプロバイダーは、同じような意味合いで使われることが多いですが、厳密には異なります。

簡単に書くと、インターネットに繋げられるように「道を作った」のが回線事業者です。そして、その道の「通行許可を与え、通行料を回収する」のがプロバイダーです。

 

「回線事業者」とは、インターネットに接続するための光ファイバーや ADSL などの回線を提供する事業者です。 「プロバイダ」とは、回線事業者から提供された回線を、インターネットに接続するためのサービスを提供しています。

出典:So-Net

 

法人用インターネット回線を契約するうえで重要な点は、この「回線事業者」と「プロバイダー」が、一体型の契約となっているのか、もしくは別々に契約する必要があるのか?です。

一体型の契約であれば、インターネット料金の支払先も1社のみとなるため、経費処理も簡単です。

一方、回線事業者とプロバイダを別々に契約しなくてはならない場合、双方から請求書が届くため、支払い先や領収書も別々となってしまいます。経費処理などマンパワーを有する作業を考慮すると、少し面倒かもしれません。

(3)NTTのインターネット回線とは

回線事業者として、NTTの日本国内シェアは9割以上となっています。

つまり、ほとんどのプロバイダーはNTTの回線を利用して「●●回線」と謳っていることになります。回線事業者自体のシェアが高く信頼もあり、地域的な品質差異も起きにくいため、契約時の心配は無用でしょう。

一方で、NTT回線を利用するプロバイダー自身は、回線の速度などから差別化を図ることが難しく、独自のサービスを作ることでインターネット回線の差別化を行っています。

しかし、結果的には、多くのサービスが生まれ、どれがお得なのか?という根本的な点が分かりにくくなっている現状です。

また、NTTのインターネット網を使用しない独立系の回線事業者も存在します。

SONYの『NURO光(ニューロひかり)』や関西電力系の『eo光(イオひかり)』などが独立系としては有名です。

独立系のインターネット回線事業者は、回線品質の維持やサービス、顧客管理なども全て独自で運用しているため、対応地域が限定される点や料金が割高になる傾向にあります。

しかし、技術的な面で、NTT関連回線とは別の強みを持っていることも多く、地域が限定される点や料金が割高な点をクリアできる場合は、検討の価値があると言えるでしょう。

2、法人用インターネット回線のサービス比較

法人用としてインターネット回線を準備している回線事業者をベースに、人気の高い有名な法人用インターネット回線を一覧としました。回線形式やプロバイダーと一体型なのか?など、簡単に比較できるようにしています。

 

サービス名 回線事業者 対応エリア プロバイダー 月額料金 最大速度 形式 同時接続台数 最適な事業規模
フレッツ光ネクストビジネスタイプ NTT東・西 全国 別途 45,210円(税込)
+プロバイダ料金
※プロバイダにより料金やサービス内容に変化
1Gbps 専有型 制限なし 小規模~大規模
NUROアクセス スタンダード SONY 一部 一体型 20,735円(税込) 2Gbps 共有型 制限なし 小規模~大規模
光ビジネスアクセスNEXT USEN 一部 一体型 ・500Mbpsコース:28,600円(税込)
・1Gbpsコース:46,200円(税込)
1Gbps 専有型 制限なし 小規模~大規模
イーサシェア KDDI 一部 一体型 ・1Gbps:330,000円(税込)
・100Mbps:193,600円(税込)※関東エリアの場合
1Gbps 専有型 制限なし 大規模
イーサネットアクセス(S) ソフトバンク 一部 一体型 ・1Gbps:8,580,000円(税込) ・100Mbpsプラチナ:1,078,000円(税込) 1Gbps 専有型 制限なし 大規模

※各社のサイト情報などを元にスペックをまとめています。

法人用インターネット回線のおすすめ3選

こちらでは、先ほど紹介した5つのサービスの中から、小規模な法人でも使用可能なおすすめベスト3の特徴、メリット・デメリットを紹介します。

1位:フレッツ光ネクストビジネスタイプ

NTTが回線事業者の「フレッツ光ネクストビジネスタイプ」は、信頼と実績があり、さらに全国的に使用可能な点や月額料金の安さなどから【1位】としています。

事業規模の小さな法人から大規模事業者まで対応可能なため安心して導入可能です。

 

▼特徴:

  • 「専有型」の配線であるため、安定した通信速度が出やすい
  • SLA(サービス品質保証制度)付き
  • 国内90%のエリアカバー率
  • 回線・プロバイダそれぞれの手配が必要

メリット:

  1. 信頼と実績のNTTでスペック的にも必要十分
  2. 全国対応なので、どこの企業でも申し込みが可能
  3. 他社の法人向けプランと比べても月額料金が標準的

デメリット:

  1. エリアによってNTT東日本とNTT西日本のどちらから回線提供を受けるかが変わる
  2. プロバイダー契約が別途必要

★フレッツ光ネクストビジネスタイプのサイトはコチラ

2位:NUROアクセス スタンダード

SONY(ソニービズネットワークス)のサービスである『NUROアクセススタンダード』を【2位】としました。

スペックなどはレベルが高く、月額費用も安い点などを評価できる一方、対応地域がまだ限定的という点で、NTTの次点順位としています。

また、法人用インターネット回線としては珍しく配線を「共有型」としている点は、通信速度の安定性を求める法人では少し不安を感じるかもしれません。

提供元のソニー曰く、新通信規格である『G-PON(ジーポン)』を採用しているため、「共有型」のデメリットである通信の不安定化は理論的には抑えられているとのことですが、どれくらいの精度なのか?は導入してみないと分かりません。

 

▼特徴:

  • 一部帯域確保で最低帯域を保証している
  • 伝送効率の良い『G-PON(ジーポン)』を採用している
  • 「共有型」のため他ユーザーの影響を受けやすい点は懸念される
  • SLA付き&回線・プロバイダーの一括契約となっている

メリット:

  1. 月額料金が非常に安価
  2. 最大速度2Gbps(通信規格『G-pon(ジーポン)』による理論値)
  3. 従来型の通信規格である『GE-PON(ジーイーポン)』に比べて速度品質が良い『G-PON』を採用
  4. プロバイダー一体型の契約である
  5. 2年継続で契約する場合は、初期費用が無料

デメリット:

  1. 回線は「共有型」であるため、「G-PON」採用とはいえ、通信速度の不安定化は懸念あり
  2. 地域が限定的である(関東、関西、東海、九州、北海道の一部)

★NUROアクセススタンダードのサイトはコチラ

3位:光ビジネスアクセス

音楽や映像配信でおなじみのU-SEN(USEN ICT Solutions)が提供する『光ビジネスアクセス』を【3位】としています。

U-SENグループは通信事業『U-NEXT』なども展開しており、ネット回線関連は非常に強い特徴を持っています。価格帯もNTTより安価であり、対応地域が少ない点以外で大きなデメリットもありません。

 

特徴:

  • 「専有型」の構成で安定して速度が出やすい
  • SLA(サービス品質保証制度)付き
  • 回線・プロバイダを一括管理し、安定運用

メリット:

  1. プロバーダー一体型である
  2. NTTと比較しても月額料金は安価
  3. 帯域保証なしだが「専有型」である

デメリット:

  • 対応エリアが狭い(東京、札幌、仙台、さいたま、横浜、名古屋、大阪、広島、福岡などの主要都市のみ)

★光ビジネスアクセスのサイトはコチラ

まとめ

今回の記事では「【法人用インターネット回線の比較】基本知識とおすすめ3選」と題して、法人用インターネット回線の各社の特徴やおすすめサービスなどを解説しました。

複雑に感じるインターネット回線ですが、用語などを覚えてしまえば、それほど難しくありません。

最後に、今回の記事の内容を簡単にまとめます。

 

  • 法人用インターネット回線は、個人用インターネット回線とは異なり「固定IPアドレス」を複数取得することが可能
  • 法人用インターネット回線を選ぶ際は、回線の形式が「専有型であるか?」や、契約形態が「回線事業者とプロバイダーが一体型」なのか、「NTT回線なのか」を知っておく必要がある
  • 法人用インターネット回線は回線事業者としてシェア率No.1の「NTT回線」であれば、全国対応で問題がない
  • NTT回線を使用した「フレッツ光」はプロバイダーが別途契約となっているデメリットもある
  • NTT回線ではない独立系のサービスでは「NURO光(ソニー)」や「光ビジネスアクセス(USEN)」などが、価格も安くスペックも良いためおすすめ
  • ただし、独立系のサービスは対応地域が限定されている点がデメリットである