【オフィス用プリンター】業務用プリンターの種類と家庭用との違い

【オフィス用プリンター】業務用プリンターの種類と家庭用との違い

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【オフィス向けプリンター】業務用プリンターの種類

 

プリンター

 

オフィスの必要な機器である「プロジェクター」や「空気清浄機」など、多くの製品が『家庭用』と『業務用(オフィス用)』に分かれています。それは、高額なOA機器のひとつである「プリンター」も同様で、『家庭用』と『業務用(オフィス用)』が存在します。

簡単に言えば、『業務用(オフィス用)』として販売されているプリンターは『家庭用』のプリンターよりも、スペックが優れており、業務効率の改善・向上にスポットを当てた性能を持ち、幅広いラインアップが揃っています。

しかし、違いなどを正確に把握することは難しく、近年は両者の違いも曖昧になりつつあります。

そこで、今回は基本的なプリンターの種類や『家庭用』と『業務用(オフィス用)』の違いなどについて、詳しく紹介します。どのような機器が良いのか?なども簡単に紹介しているので、プリンターを導入する際の参考にして下さい。

プリンターの印刷方式と種類について

パソコン上のデーターやデジカメ・スマホの画像を印刷するなど、様々な印刷用途に使用されるプリンターですが、印刷方式によってプリンターの種類が異なります。種類によっては、オフィスへの向き・不向きが分かれているため、導入する際は注意が必要です。

【印刷方式】インクジェットプリンターとレーザープリンター

主に『家庭用プリンター』として販売されているタイプが「インクジェットプリンター」です。

液体インクを用紙に吹き付けながら印字する方式のプリンターで、写真や絵ハガキなどの印刷に適していることが特徴です。滲み・裏写りなど、インクの種類や用紙によってはデメリットも生じます。

一方、『業務用(オフィス用)プリンター』として販売されているタイプの多くが「レーザープリンター」です。

トナーと呼ばれる粉状のインクを、熱と圧力を用いて紙に定着させます。印字が速い特長を持つ反面、熱を用いるため、写真用紙などには不向きとされています。

【種類】単機能プリンターと複合プリンター(複合機)

印刷機能だけを備えたプリンターを一般的には「単機能プリンター(SFP:Single Function Printer)」と呼びます。

一方、印刷機能以外にスキャナー機能やコピー機能、FAX機能などを搭載しているプリンターを「複合機(MFP:Multi Function Printer)」などと呼びます。

オフィスやコンビニなどで見かける大型の機器を総称して「コピー機」と呼びますが、搭載されている機能は複合プリンターと変わりません。

家庭用プリンターと業務用プリンターの性能の違い

『家庭用』と『業務用』のプリンターでは、主に「印刷方式」の違いが挙げられますが、性能的な違いも細かく分けると、9点あります。以下の表に、簡単にまとめてみました。

▼家庭用と業務用プリンターの主な違い

項目 家庭用 業務用
印刷方式の差異
印刷方式 インクジェット方式が多い レーザー方式が多い
性能(スペック)の差異
1,基本機能 コピー機能、スキャン機能を搭載している機器もあるが、多くは印刷のみの単機能(SFP)。FAXは基本的には付いていない プリント、コピー、スキャンのMFPが多い。FAXはオプションの場合もある
2,最大用紙サイズ 多くはA4の機器 A4機からA3機まで幅広いサイズに対応
3,印刷速度 1分間に数枚しか印刷できない機器が多い 1分間に20枚以上の大量印刷が可能
4,同時給紙力 トレイカセットが一段の場合が多く、ほとんどは1種類 多段トレイを搭載している場合が多く、複数種類の給紙が可能
5,耐久性 2年から3年程度と耐久性は低い 5年程度と耐久性が高い
6,保守・メンテナンス 半年から1年程度の無償保証期間あり。ただし、保守や定期メンテナンスはなし。 半年から1年間の無償保証に加え、最大5年などの保守契約なども可能
7,本体サイズ・重量 コンパクトで持ち運びが可能 本体サイズは大きく、基本的には据え置きを前提とした重さ
8,本体価格 市販されている単機能プリンターは、5000円~1万円程度で購入可能 業務用プリンターは数万円。スペックにも左右されるが大型の複合機などは100万円を超える機器もある
9,ランニングコスト メーカー純正のインクが高くランニングコストが高くなってしまう インクジェット方式に比べると安い。大型の複合機(コピー機)は、カウンターチャージ方式(課金制)もあり

1、基本性能の違い

『家庭用』として販売されているプリンターの多くは、インクジェット方式を採用しており、印刷機能のみの「単機能プリンター」または「スキャナ」が付いた「プリンター複合機」です。

家庭での使用を前提としているため、本体は小型で操作性などに優れた機器が多く、スマホから印刷指示を行える「ダイレクト印刷機能」など、家庭向けの機能が搭載されています。

ただし、FAX機能は省かれていることが多いので、FAXも使いたい場合は注意が必要です。

一方、『業務用』のプリンターの多くは、レーザー方式を採用しており、「単機能プリンター」から「複合プリンター」まで幅広いラインアップが用意されています。

一般的に「コピー機」と呼ばれている大型の機器も業務用の「複合機」を指している場合が多く、プリント、コピー、スキャン機能の他にも、ほとんどの機器でFAX機能やステープル機能(ホチキス留め)やパンチ機能(穴あけ)をオプションで追加することができます。

2、最大用紙サイズの違い

『家庭用』のプリンターの多くは、最大用紙サイズがA4サイズです。封筒などの特殊サイズに関しては、手差し機能があれば対応していますが、なければ不可となっています。

『業務用』のプリンターは、対応用紙サイズが豊富です。A4サイズまでの単機能A4機だけでなく、A3サイズまで対応した単機能A3機などもあります。

なお、業務用の複合機(コピー機)の多くはA3サイズ以上に対応しています。

3、印刷速度の違い

『家庭用プリンター』の多くは「インクジェット方式」を採用しているため、印刷速度は遅い傾向にあります。概ね、1分間あたりの印刷枚数は10~20枚以下の出力速度でしょう。家庭での使用を想定すると、1日10枚~100枚の印刷を日常的に行う機会は皆無に等しく、印刷速度はそれほど気にしなくても問題ありません。

一方、オフィスで使用される『業務用』のプリンターや複合機(コピー機)では、資料作成などを主とした大量印刷を行う機会もあり、1分間に20枚~75枚程度の出力が可能な「レーザー方式」が採用されています。

4、同時給紙力の違い

『家庭用プリンター』の多くは、用紙をセットするためのカセット(トレイ)が1段です。そのため、セットできる用紙の種類は基本的に1種類となっています。

また、1段あたりに収納できる用紙枚数も100枚程度と少なめです。

一方、『オフィス用』のプリンターや複合機(コピー機)の多くは、キャビネット場や自立型(床に設置)として設置することも多く、カセット(トレー)の構成も設置環境に合わせて自由に組み替えられます。

そのため、1段目にはA3用紙、2段目にはA4用紙と、複数サイズの用紙を同時にセットしたり、全てのカセットにA4用紙を収納することが可能です。

また、一度に収納できる用紙の枚数も、家庭用プリンターとは比べ物にならないほど多く、1段当たり「250枚以上(※)」の大量給紙が可能です。これにより大量印刷を行っても頻繁に用紙補填を行う必要がありません。

※メーカーや機種によって異なります。

5、耐久性の違い

『家庭用プリンター』の耐久性は、およそ2年~3年程度と言われています。メーカーや機種、機器の価格帯などで異なりますが、保証期間は半年~1年となっているため、耐久性は上記程度であると想定されます。

一方、オフィスで使用される『業務用』のプリンターや複合機(コピー機)は、多くの場合で「5年」程度の使用を想定して製造されているため、家庭用プリンターと比較して、はるかに頑丈で高い耐久性を持っています。

6、保守・メンテナンスの違い

『家庭用』のプリンターは本体に同梱されているメーカー保証や、家電量販店などの販売店(家電量販店)保証があります。

一般的なメーカー保証は、半年~1年で、販売店保証は3年ほどですが、「メーカーの定める通常の使用範疇で故障した場合は、修理または交換」という内容になっており、保証期間内であれば全て無料で対応してもらえるわけではありません。

故障内容などによっては、修理代や部品交換代が発生します。

また、基本的には後述の「保守」という考え方はなく、修理等をするよりも買い替えた方が、コストを抑えられる場合が多いでしょう。

オフィスで使用される『業務用』のプリンターや複合機は「メーカー保証」以外に、メーカーの定める「保守契約」があります。

印刷料金に別途、保守費用を上乗せすることで、定期的なメンテナンス(部品交換)も行ってくれます。また、使用中に故障してしまった場合なども、保守員による訪問修理を依頼することができます。

なお、保守内容・保守の種類は機器によって異なります。

7、本体サイズ・重量の違い

『家庭用プリンター』の多くは、デスク上や棚の上などに収まるサイズで、重さも数kg程度です。

配置換えや模様替えの際でも、手軽に移動させることが可能で、さらに家庭での使用を想定しているため、デザイン面でも工夫が施されています。

一方、オフィスで使用される『業務用プリンター』や複合機の本体重量は、数10kg~150kgです。

カセットなどのオプションが装着されている状態では、より重くなってしまうため、一度設置すると簡単には移動させられないことが欠点です。

また、メンテナンス領域の確保や廃熱スペースなども考慮すると、機器本体の接地面積以上のスペースが必要です。

8、本体価格の違い

『家庭用プリンター』は安い機種であれば5,000円未満で購入することができます。家電量販店だけではなく、ネットでも手軽に購入でき、たとえ高価な機種でも、2~3万円程度です。

一方、『業務用』のプリンターや複合機本体は、オフィスで使用されるOA機器の中では、高額な製品です。メーカーの定める標準価格をベースにすると数10万円~100万円以上となっています。

9、ランニングコストの違い

プリンターのインク代は『家庭用』と『業務用』で大きく異なります。

まず、インクの単価ですが、家庭用のインクジェットプリンターは、カラー4本セットで5,000円前後が相場です(製品によって異なります)、一方の業務用プリンターのトナーは1色あたり1万円程度~と、大きな違いがあります。

一見すると、インクジェットプリンターの方が格安ですが、インクジェットプリンターと業務用のレーザープリンターでは、インク容量(印刷可能枚数)が大きく異なります。

頻繁にインク切れを起こすインクジェットプリンターとは違い、業務用のレーザープリンターは1本のトナーで多くの枚数を印刷することができるため、結果としてはレーザープリンターの方が「ページ単価」が安くなる傾向にあります。

また、業務用の複合機(コピー機)の場合は、「交換用のインク代が〇円」ではなく「1枚印刷すると〇円」の『カウンターチャージ方式』が一般的です。

このカウンター料金には、トナー料金の他に、保守費用なども含まれており、インクジェットプリンターに比べると、安く・安心の印刷が可能です。

プリンターの導入方法

ここからは、プリンターの導入方法について、簡単に3つの方法を紹介します。

購入(割賦購入)する

『家庭用プリンター』などは比較的安い価格なので、家電量販店やECサイトで購入する方法が一般的です。余計な手間も掛からず、簡単に導入できる点がメリットとして挙げられるでしょう。

一方、高額な『業務用プリンター』に関しては、専門の販売員がいない家電量販店での購入はあまりオススメできません。業務用のレーザープリンターを購入する場合は、事務機器を扱う「事務機販売店」などの専門業者に提案してもらう方法が良いでしょう。

なお、販売店によって価格が大きく異なります。必ず「相見積もり」を複数社から取得し、価格やアフターサポートなどを比較しましょう。

 

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リース契約で導入する

業務用のプリンターや複合機を導入する際は、事務機販売店からの提案をベースにした「リース契約」で導入する方法が一般的です。

一括での購入とは異なり、初期費用が抑えられ、好きな機器を導入することができます。その一方で、新規設立の企業などは「審査」が通りにくい等、リースならではのデメリットも存在します。

また、5年間リース/7年間リースなどの長期契約となるため「年数の縛り」も出てきます。原則として、リースは途中解約が不可のため、事業の継続性などを勘案しながら検討する必要があります。

レンタルで導入する

業務用のプリンターは、近年レンタルでの導入が脚光を浴びています。

「定額で印刷し放題」「必要な期間だけ使用したい」など、コスト面や導入ニーズに対応しており、リース契約の懸案事項であった「審査」が無いため、新規設立でも問題なく導入することができあmす。

事務機器を扱っている全国対応のレンタル会社は比較的多く、どの企業が良いのか?など、迷った場合は「定額制レンタルプリンターの比較サイト」なども参考にしてみてください。

 

まとめ

今回の記事では、『家庭用』と『業務用』のプリンターの違いやプリンターの種類、導入方法などに焦点などを解説しました。簡単にまとめます。

  • 家庭用プリンターは「インクジェット方式」、業務用プリンターは「レーザー方式」が一般的
  • 印刷に特化した単機能プリンター(SFP)と、スキャンやコピー、FAXなど多くの機能を有する複合プリンター(MFP)がある
  • 家庭用と業務用を性能面で比べると主に9つの違いがある
  • 1.「基本性能」⇒業務用の複合プリンターでは業務効率を上げるステープルやパンチをオプションで追加することが可能
  • 2.「最大用紙サイズ」⇒家庭用ではA4サイズが主流、業務用の多くはA3機やA4機など数多くのラインアップが用意されている
  • 3.「印刷速度」⇒大量印刷を行わない家庭用は低速、印刷枚数の多い業務用は高速あるいは中速が主流
  • 4.「同時給紙力」⇒家庭用ではプリンターのカセットが基本は1段、業務用は多段構成にすることが可能で、A3やA4などを同時に収納することができる
  • 5.「耐久性」⇒数年で寿命を迎える家庭用のインクジェットとは異なり、業務用プリンターは大量印刷にも耐えられる高耐久性で、5年程度の使用が可能
  • 6.「保守・メンテナンス性」。家庭用プリンターは「保証」だが、業務用プリンターは「保守契約」が可能。
  • 7.「本体サイズ・重量」⇒家庭用プリンターは軽くて小型だが、業務用は重くて大型の機種が多い
  • 8.「本体価格」⇒家庭用の単機能プリンターは5,000円程度で購入可能、業務用プリンターは数万円~100万円以上(機能によって異なる)
  • 9.「ランニングコスト」⇒家庭用のインクジェットに比べると、業務用のレーザープリンタ―は「ページ単価」が安い