【業務用ラベルプリンターの種類】4つのタイプとそれぞれの特徴

【業務用ラベルプリンターの種類】4つのタイプとそれぞれの特徴

OA機器

業務用ラベルプリンターの種類と特徴

 

ラベルプリンター

出典:キングジム

 

書類整理や備品管理、在庫管理など様々なシーンで使用できる「ラベリングプリンター(ラベルプリンター)」は、業務に欠かせないOA機器の1つです。しかし、ラベルプリンターで印刷できるラベルには様々なタイプや用途別の特徴があり、選ぶ際には迷うこともあるでしょう。

こちらの記事では、ラベルプリンターの基本情報として、ラベルプリンターの種類とそれぞれが持つ特徴について解説します。

業務用ラベルプリンターとは?

業務用のラベルプリンターは、生活の身近なシーンでも使用されています。

例えば、コンビニで渡されるレシートやスーパーの生鮮食品に貼られている産地シールなども、ほとんどの場合、業務用のラベルプリンターで作成されています。また、薬品などを管理・保管する際にも、薬剤名を印刷したシールを作成するために使われるなど、幅広い用途で使用されています。

オフィスで最も使用されているラベルプリンターの多くは「テプラ」と呼ばれており、一度は耳にした事がある方も多いのではないでしょうか。

日本の文房具メーカー・キングジムが販売するラベルプリンターの製品名ですが、広く認知されているため「ラベルプリンター=テプラ」と認識している方も多いようです。

業務用ラベルプリンターの種類と特徴

粘着性のあるラベル用紙に印刷する機器を、一般的には「ラベルプリンター」と呼びます。印刷方式は様々ですが、業務用として使用されているラベルプリンターは、大きく次の4種類に分けられています。

1、感熱方式(サーマル方式)のラベルプリンター

 

TDP-225/TDP-324 サーマルバーコードプリンタ

出典:TSC

 

感熱方式とは、熱に反応して変色する「感熱紙」に、熱を加えて印字する方式です。家庭用ファクスに内蔵されているプリンターやコンビニのレシートなどは、この感熱方式を利用しています。

この方式の最大のメリットは消耗品が「用紙(ラベル)」だけという点です。一方、デメリットは印刷後のラベルは日焼けや摩擦に弱く、長期的な保管にはあまり向いていません。

 

▼感熱方式で使用される用紙

 

感熱用紙の方式

 

▼感熱方式の特徴

特徴 評価 備考
ラベル耐久性 熱を加えて用紙自体を発色させる方式であるため摩擦熱や日光に弱い。変色すると文字が消えるなど視認性はいまいちな点も。
ラベルコスト(消耗品) 専用感熱紙以外の消耗品が不要というメリットがある。
プリンター本体代 インクリボンが不要なシンプル構造なため、プリンターコストは抑えられている。
ラベルサイズ 大きさは自由に選択可能。ただし、ラベルの素材は感熱紙に限られる。

 

2、熱転写方式のラベルプリンター

 

出典:キングジム

 

ラベル用紙(普通紙やシールなど)に対して、インクリボンのインクを転写し、文字や画像を印字する方式が「熱転写方式」です。

この方式で印刷されたラベルは、色焼けや擦れなどに強い特長を持つ反面、耐水性は弱いとされています。

 

▼熱転写方式で使用されるラベル紙

 

熱転写方式で使用されるラベル紙

 

▼熱転写方式の特徴

特徴 評価 備考
ラベル耐久性 インクリボンのインクをラベル用紙の打刻することで印字。耐熱性、耐薬性、耐水性、耐候性などを持たせることが可能。
ラベルコスト(消耗品) 市販されているラベル紙の種類が豊富。用途に合わせて選べるため、用紙コストは調整可能。通常はこれに加えてインクリボンが消耗品となる。
プリンター本体代 感熱方式に比べるとプリンターのコストはやや高くなる。
ラベルサイズ 大きさは自由。インクリボン、ラベルの素材の組み合わせで様々な用途のラベルが作成できる。

3、ラミネート方式のラベルプリンター

 

ブラザーPT-P950NW

出典:ブラザー工業

 

インクリボンのインクを転写して文字や画像を印字し、自動でラミネート加工する方式が「ラミネート方式」です。

この方式で印刷されたラベルは、一般的な転写方式に比べても擦れなどに強く、熱転写方式の弱点とされていた耐水性も向上しています。

 

▼ラミネート方式で使用されるラベル紙

 

ラミネート方式で使用されるラベル紙

 

▼ラミネー方式の特徴

特徴 評価 備考
ラベル耐久性 印字後にラミネート加工を施す方式。通常の転写方式よりも耐久性が向上している。
ラベルコスト(消耗品) 感熱紙や熱転写のラベル紙に比べると、すこし割高。また、加えてインクリボン代が必要。
プリンター本体代 通常のラベルプリンターに比べると、少し価格が高い傾向にある。
ラベルサイズ ラベルプリンター本体に対応した専用品を使用しなくてはならないため、サイズは限られる。

4、トナー転写方式のラベルプリンター

 

沖電気Pro 1050

出典:沖電気工業

 

レーザープリンターの印刷技術を、ラベルプリンターに転用したのが「トナー転写方式」です。

レーザープリンターと同様、トナーによって印字を行うため、印字物の耐久性は高くなります。また、媒体対応力が高く、特殊なラベル用紙を準備する必要もありません。

 

▼トナー転写方式の特徴

特徴 評価 備考
ラベル耐久性 レーザープリンターと同じ印字方式のため、経年劣化や対候性、耐熱性、耐水性に優れている。
ラベルコスト(消耗品) 媒体対応力が高く、ラベルプリンター専用の特殊紙を準備しなくても良い。
プリンター本体代 製造メーカーが限られており、高価。また本体サイズなども大きいというデメリットも。
ラベルサイズ スペックの範囲内である程度自由な用紙サイズを選べる。

 

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まとめ

今回の記事では、ラベルプリンターの種類や印刷方式などを、4つの種類に分類して、それぞれの特徴について紹介しました。以下、簡単にまとめます。

  • オフィスで使用されるラベルプリンターは、印刷方式の違いなど様々で、大きく分けると4種類がある
  • レシートなどに使用される「感熱紙」に対応している機器は、感熱方式(サーマル方式)のラベルプリンター
  • インクリボンのインクによって印字するタイプは熱転写方式のラベルプリンター
  • 熱転写後にラミネート加工して出力するタイプはラミネート方式のラベルプリンター
  • 印字にトナーを用いる電子写真方式(トナー方式)のラベルプリンターがある
  • 印刷方式によって、印刷物の保存期間が大きく変わり、耐熱性や耐水性などに得手・不得手がある
  • 感熱紙は、熱によって印字をしているため、スレ等の摩擦に弱く、対候性なども低い
  • 熱転写方式は、インクによって印字しているため長期保存は可能だが、耐水性は低い
  • ラミネート方式は、耐水性を克服した熱転写方式のラベルプリンター
  • トナー方式のラベルプリンターは沖電気工業の開発したラベルプリンターで、用紙媒体を選ばずにラベルの発行が可能