【ラベルプリンターの選び方】3つの選定ポイントと業種別の選び方

【ラベルプリンターの選び方】3つの選定ポイントと業種別の選び方

OA機器

業務用ラベルプリンターの3つの選定ポイントと業種別の選び方

 

ラベルプリンター

出典:ブラザー工業

 

書類整理や備品管理など、オフィスの様々なシーンで使用される「ラベリングプリンター(ラベルプリンター)」は、業務に欠かせないOA機器の1つです。しかし、いろいろなタイプ・方式のラベルプリンターが販売されており、選ぶことが難しい機器と言えます。

こちらの記事では、ラベルプリンターを選ぶ際に重要となる『3つのポイント』や業種別の機器の選び方について紹介しています。

今まで使ったことがなく「ラベルプリンターとは?」と思われる方は、先に以下の記事を参考にしてください。

▼関連記事:【業務用ラベルプリンターの種類】4つのタイプとそれぞれの特徴

【業務用ラベルプリンターの種類】4つのタイプとそれぞれの特徴

日常生活でも目にする機会が多いラベルプリンター。ここでは、ラベルプリンターの種類とそれぞれの特徴について解説します。
cbsmiles.jp

業務用ラベルプリンターの選び方

業務用のラベルプリンターを選ぶ際には、次の3点を確認しながら機種の選定を行いましょう。

 

  1. 何を印刷するのか?
  2. どのように印刷するのか?
  3. ラベルを貼り付けておく期間は?

これら『3つのポイント』について、1つずつ解説します。

1、何を印刷するのか?

ラベルプリンターを使って、何を印刷したいのか?は非常に重要なポイントです。

例えば、オフィスのファイルを整理整頓するための「ラベリング」なのか?薬品サンプルや試験管への「ラベリング」なのか?などで、ラベル自体が持つ特性(耐水性/対候性など)を考慮する必要があります。

2、どのように印刷するのか?

次に、どのように印刷できればよいのか?を押さえておきましょう。

一口にラベルプリンターと言っても、感熱方式や熱転写方式などにも様々なタイプのプリンターが存在します。一般的には、以下のようなタイプのプリンターが各々の方式別に用意されています。

  • 単体発行型=ラベルプリンター本体で、印字内容の入力などを行い出力することができるタイプ
  • パソコン連動型=パソコンと連携させ、入力などはパソコンで行うタイプです。

3、ラベルを貼り付けておく期間は?

一時的なラベリングなど、長期保存を必要としない場合は「感熱方式(サーマル方式)」で問題ありません。長期的な保存を必要とする書類のラベリングなどは、インクを使用する「熱転写方式」やラミネート加工をしてくれる「ラミネート方式」などが最適です。

【参考】業務用ラベルプリンターの選定フローチャート

上記の3つのポイントで、機器選定をする場合、以下のようなフローで選定できます。

 

①何を? 商品名や薬品名など 食品や製品など
➁どのように? プリンター
本体のみで発行
パソコンに
つないで発行
➂ラベル貼付の期間は? 短い 長い 短い 長い
最適なプリンター 単体発行型の感熱式プリンター 単体発行型の熱転写式プリンター パソコン連動型の感熱式プリンター パソコン連動型の熱転写式プリンター 計量ラベルプリンター

業務用ラベルプリンターのランニングコスト

1日あたりの発行枚数によって、プリンター本体の価格が安いものを選ぶのか?それとも消耗品(ラベルやインクリボン)が安いプリンターを選んだ方が良いのか?などが変わってきます。

また、プリンターによって使用できるラベルが純正品のみか?互換品も可能か?によって、ランニングコストは大きく変わります。

ただし、ラベルプリンターは「ランニングコスト」の定義が明確ではないため、以下を参考に計算してみてください。

▼ラベル1枚当たりのコストを算出する方法:

  1. 市販されているラベルは純正品・互換品ともに「幅mm ×長さ(全長)mm」が記載されています。
  2. 自社で使用するラベルの長さ(例えば40mmなど)を大まかに測定
  3. 「ラベルの長さ÷40mm」で印刷可能枚数が算出できます。
  4. 「ラベルの価格÷印刷可能枚数」で1枚当たりのコストが算出できます。

業種別おすすめラベルプリンター

 

製造業・加工業

 

 

ここからは、業種別のおすすめラベルプリンターをいくつか紹介します。

事務職・一般のオフィス

資料ファイルの仕分けなどに使用されるラベルプリンターは「テプラ」などとも呼ばれ使用されています。通常のラベリング用途であれば、長期保存に優れた「熱転写方式」のラベルプリンターを導入する方が良いでしょう。

共用で使用する場合は「単体発行型(PC不要)」が良いかもしれませんが、決められたフォーマットでの貼付が求められている職場では、PCと連動させるタイプの方が使い勝手は良いでしょう。

食品製造・加工業(賞味期限ラベル)

主に「賞味期限」などをラベリングする際に使われます。賞味期限が長期的(3か月以上)なのか?短期的なのか(3か月未満)で、最適なラベルプリンターの印刷方式やタイプを分けています。

長期貼付

長期的な賞味期限のラベル表示には「熱転写方式(インクリボン)」で印刷を可能にするタイプが良いでしょう。対候性にすぐれており、摩擦熱などでも変色することはありません。

ただし、耐水性が低い点は注意が必要です。耐水性なども求める場合は、同じ熱転写方式でも印刷後にラミネート加工を施してくれるラベルプリンターが良いでしょう。

また、現場ですぐに使用できるよう「単体発行型(PC不要)」な機種を選ぶことをおすすめします。

短期貼付

生鮮食品など賞味期限の限られた商品に使用する場合は、「感熱方式」のラベルプリンターで問題ないでしょう。耐熱性や摩擦などには弱いですが、消耗品がラベルだけというメリットがあります。

こちらも現場ですぐに使用できるよう「単体発行型(PC不要)」のラベルプリンターが良いでしょう。

食品販売業(弁当・総菜・サンドイッチ)

消費期限表示や産地、原材料、添加物の表示に使用されるラベルは、比較的短期間の貼付で良いため、「感熱方式(サーマル方式)」のプリンターが適しているでしょう。消耗品もラベルだけなので、大量生産する工場のラインなどでも使用できます。

ただし、耐水性は低いため、水に濡れやすい環境では「熱転写方式」をお勧めします。

製造ラインなどで使用することが想定されるため、プリンターのタイプは「単体発行型(PC)」不要が良いでしょう。

酒類製造・販売業(クラフトビール)

酒類貼付のラベルはカラフルなブランドイメージや比較的自由なレイアウト構成が可能な性能を求められます。一般的には外注での制作となっていますが、近年は沖電気工業から特殊なラベルプリンター(トナー方式)が発売され、人気を集めています。

特色ホワイトに対応したモデルもあり、クリア素材のラベルも作成可能です。

感熱方式の弱点であった保存性や熱転写方式の弱点であった耐熱性などを克服しており、国内の地酒製造業や販売業などから好評です。

卸売・小売店(レジスター)

主に、スーパーや小売店などのバックヤードなどで使用されるラベルプリンターです。通常は、店頭の製品ラベルを作成するために使用され、賞味期限や産地などの表示・貼付を目的とした「感熱方式(サーマル方式)」のラベルプリンターが導入されているケースがほとんどです。

一方、精肉や鮮魚などグラム単位で価格表示が変更される商品の場合は「軽量ラベルプリンター」と呼ばれる「秤とプリンターが一体となった特殊なラベルプリンター」を使用しているケースが多いです。

医療・薬局(お薬手帳ラベル)

調剤システム(薬剤システム)と連携させるタイプのラベルプリンターは、患者のお薬手帳への貼付用途が大半を占めます。通常は、消耗品コストの安い「感熱方式(サーマル方式)」のプリンターを導入しています。

医療機関の検体・検査用ラベルは視認性が重要となり耐水性も求められます。そのような場合はカラー印刷も可能な「熱転写方式」の導入が必要です。

物流・倉庫(商品ラベル・危険物ラベル)

物流関連は発行枚数が非常に多いため、消耗品コストの安い「感熱方式(サーマル方式)」の導入が一般的です。

一方、倉庫などで危険物の保管を行う場合などは、消防法や毒物劇物取締法などで定められた標識としなくてはならず、カラー表示が必要となる場合もあります。そのような用途で使用する場合はカラーインクに対応した「熱転写方式(ラミネート方式)」を導入する必要があります。

決められたフォーマットの作成など、パソコンでの作業がメインとなるため「パソコン連動型」のプリンターを選びましょう。

まとめ

今回の記事では、ラベルプリンターを選ぶ際の『3つのポイント』と共に、業種別の選び方について紹介しました。簡単にまとめます。

  • 業務用ラベルプリンターを選ぶ際は3つのポイントが重要
  • 「何を印刷するのか?」を確認すること。賞味期限表示やグラム価格など、印刷物によりプリンターが変わる。
  • 「どのように印刷するのか?」も重要。プリンター単体でラベルを発行するタイプから、PCと連動させるタイプまで様々ある。
  • 「貼付期間」によって、ラベルの耐光性などが変わる。長期であればインクを使用した「熱転写方式」が良い。
  • 業務用ラベルプリンターのランニングコストは「インク代」と「ラベル代(用紙)」の2点。感熱方式はインクを使用しないため、ランニングコストとして考えるのは「ラベル代」だけで良い。
  • ラベルプリンターのランニングコスト算出には決まった定義がなく、純正品・互換品で価格は大きく変わる。
  • 業種によって、貼付期間や使用方法が異なるため、3つのポイントを確認した上でプリンターを選定する必要がある。