【UTMおすすめ3選】人気のUTMをコスト・スペック・特徴で比較!

【UTMおすすめ3選】人気のUTMをコスト・スペック・特徴で比較!

OA機器

UTMおすすめ3選を比較

 

セキュリティ

 

UTMを導入することで、オフィスのセキュリティを一元的に管理ができるため、UTM導入を検討している企業は多いでしょう。しかし、UTMは製品の特性上システム的な側面も強く、条件によって導入コストやランニングコストが大きく変わります。

システムなどを導入する際に気を付けたいことは、明らかにオーバースペックなシステムを導入してしまい莫大なコストが掛かってしまうことや、反対にコストを重視しすぎてスペックが足りないといった事態が起こることです。

今回の記事では、できる限り分かりやすい指標をもとに、UTMのコスト感などをお伝えします。また、近年注目を集めている「おすすめのUTMメーカー」についても併せて紹介します。

【スペック】UTMの持つ代表的な機能

UTMは、統合脅威管理と呼ばれるセキュリティ管理システムで、以下のような対策を一括管理のもとで行うことができます。

▼UTMが搭載している代表的なセキュリティ機能

セキュリティ名称 機能/スペック
ファイアウォール 不正な接続、攻撃をブロックする
IPS/IDS 不正な通信を検知、ブロックする
アンチウイルス Web/メールなどからのウイルス感染をブロックする
Webフェルタリング 業務に適さない/危険とされるWebサイトへの接続をブロックする
アンチスパム 迷惑メール/フィッシングメールの検知、ブロックする
アプリ制御 使用できるアプリケーションの許可、制御する

 

製品タイプは主に「端末タイプ(アプライアンス型)」「クラウド接続型」「インストール型」の3タイプに分かれており、それぞれ一長一短の特徴を持っています。

また、UTMでは「スループット」と呼ばれる値でも比較される場合があります。

これは各セキュリティ処理を、どの程度の速度で行えるか?という、データー処理能力/データ転送速度を表しています。

基本的にスループットの値が高いほど高スペック(高性能)なシステムとされていますが、メーカーやベンダーの記載しているスループット値はあくまでも理論値であり、実際の導入環境によって実測値は変動するため、数値にこだわり過ぎず、参考程度に確認すると良いでしょう。

 

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【コスト】UTMの導入コスト・月額料金の相場

UTMの導入コスト/ランニングコスト(月額費用)は、自社のネットワーク環境(接続するパソコンの台数)や、必要とする機能・スペックによって異なります。こちらでは接続するPCの台数を一つの基準として、コスト感を紹介します。

1、PC50台以上【大規模オフィス】

大企業など人員の多い【大規模オフィス】では、接続するパソコンの数も多く、おおむね50台以上としています。この規模のオフィスにUTMを導入する場合のイニシャルコスト・ランニングコストは、以下の価格帯で設定されています。

  • 端末価格:50万円~120万円程度
  • 月額料金:10,000円~50,000円程度

2、PC30台以上~50台未満【中規模オフィス】

中小企業の中でも人員が多い【中規模オフィス】では、パソコンの台数は30台以上~50台未満が多くなっています。この規模のオフィスにUTMを導入する場合のコストは以下の価格帯で設定されています。

  • 端末価格:30万円~50万円程度
  • 月額料金:10,000円~15,000円程度

3、PC数台~30台未満【小規模オフィス/SOHO】

中小・零細企業/SOHOなどの【小規模オフィス】では、接続するパソコンの台数は30台未満であることが多く、UTMの導入コストやランニングコストは以下の価格帯で設定されています。

  • 端末価格:15万円~20万円程度
  • 月額料金:5,000円~10,000円程度

※端末価格や月額料金はあくまでも参考価格です。実際の価格は販売店や導入方式(レンタル/リースなど)によって異なります。

おすすめUTMメーカー3選

ここからは、おすすめのUTMメーカーを3社、シェア率をベースにして紹介します。

シェア率が高いメーカー(=導入事例が多いメーカー)は、多くのクライアント対応経験や障害事例を保有しており、有事の際にも安心できると言えるでしょう。

少し古いデータではありますが、日経クロステックが2019年8月~9月にかけて実施したアンケート調査(有効回答数=1248件)によると、UTM/ファイアウォール製品の利用率は全体の36.3%と、4割近くがUTM/ファイアウォールを導入しているという結果でした。

一方、UTM/ファイアウォールを導入している企業に「どのメーカーを導入しているのか?」についても結果が公開されており、シェア率1位はFortinet(フォーティネット)で34.7%のシェアでした。

2位はシェア率19.1%のパロアルトネットワークス、3位は12.7%でシスコシステムズという結果でした。

IT機器/システムは、インターネット・ネットワーク技術の進歩とともに凄まじい勢いでシェア率が変わりますが、UTMメーカーの上位層は高い信頼性によってシェアを維持しており、順位変動もほとんど起きていません。

 

▼境界防御製品の導入状況

図10●境界防御製品の導入状況

出典:日経クロステック『ネットワーク機器 利用実態調査 2019

 

▼UTM/ファイアウオールベンダーの順位

図11●UTM/ファイアウオールベンダーの順位

出典:日経クロステック『ネットワーク機器 利用実態調査 2019

1位:フォーティネット(Fortinet)

 

フォーティネットUTM

出典:Fortinet

 

世界および国内でUTMの最大シェアを誇るフォーティネットは、京王電鉄やトヨタシステムズなど国内有数の大手企業だけでなく、G7伊勢志摩サミットなどの国際的な最重要セキュリティなども担当しています。

同社のUTMは『FortiGate』の名称で知られており、自社開発にこだわった製品という特徴を持っています。

例えば、専用OS「FortiOS」をはじめ、セキュリティ処理の中枢であるプロセッサーも独自開発の「FortiASIC」を2系統(ネットワークプロセッサーとコンテンツプロセッサー)を搭載しており、トラフィック制御とUTM処理を別々に行うことで高速なセキュリティ処理を実現しています。

高性能ながら製品ラインアップもハイエンドからエントリーモデルまでと豊富に準備され、大企業から中小・SOHOまでと幅広い環境に導入が可能です。

 

▼おすすめの企業規模:

オフィス規模 小規模 中規模 大規模
導入可否
コスト(想定) 10万円台 60万円台 100万円~1000万円台

 

2位:パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)

 

パロアルトネットワークスUTM

出典:Palo Alto Networks

 

従来のUTMは、ファイアウォールをベースにして、各種セキュリティ機能を上積みしたシステムでした。

しかし、同社の設計思想は「ファイアウォールがすべてのセキュリティ機能を持っていれば良い」という逆転の発想でつくられています。そのため、UTMと言うよりは次世代型ファイアウォールと呼ばれています。

従来型のUTMではシステム上、ファイアウォールの処理を行ってから各種セキュリティ処理を実行していました(マルチパス・アーキテクチャ)。

一方、パロアルトのUTMは処理作業開始とともにファイアウォールを含めたセキュリティ処理を一度で実行するため、高速処理が可能となっています(シングルパス・アーキテクチャ)。

また、他社のUTMが外部攻撃へ焦点を当てているのに対し、同社は内部脅威(社内からの意図的な情報漏洩など)に強い設計となっています。

 

▼おすすめの企業規模:

オフィス規模 小規模 中規模 大規模
導入可否
コスト(想定) 40万円程度 300万円~500万円台

 

3位:シスコシステムズ(Cisco Systems)

 

シスコシステムズUTM

出典:Cisco systems

 

ネットワーク大手のシスコ製UTMは、パロアルトネットワークスと同様、UTMではなく次世代型総合セキュリティアプライアンスと称した製品を展開しており、特に、Windows端末の脆弱性に対する対応力が高いと言われています。

UTMは『Cisco Meraki(シスコメラキ)』とよばれるクラウド接続型のUTMが人気で、導入のしやすさなどが好評ですが、ターゲット層は中小企業までとなっています。

また、2020年2月にはリコー製のコピー機とシスコ製品をセットにした「Cloud Connect Package」を販売しており、セキュリティの一元管理対象をパソコンだけでなくコピー機にまで拡張しています。

 

▼おすすめの企業規模:

オフィス規模 小規模 中規模 大規模
導入可否
コスト(想定) 30万円台 40万円程度

 

▼関連記事:UTMのメリット&デメリットと選ぶ際の3つのポイント

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まとめ

今回の記事では「【UTMおすすめ3選】コスト・スペック・特徴で比較!」と題して、おすすめUTMのメーカーなどについて解説しました。記事の内容を簡単にまとめます。

  • UTMは統合脅威管理と呼ばれるシステムで企業のセキュリティ管理を一元化できる
  • UTMは「ファイアウォール」「IPS/IDS」「アンチウイルス」「アンチスパム」「Webフィルタリング」などの機能を持っている
  • 製品タイプは主に「端末タイプ(アプライアンス型)」「クラウド接続型」「インストール型」の3タイプに分かれており、それぞれ一長一短のメリット・デメリットを持っている
  • UTMを導入する際の比較指標として、接続するパソコンの台数をベースとする
  • 大規模なオフィスの場合は、接続するPCの台数は50台以上
  • 中規模なオフィスの場合は、30台以上50台未満
  • 小規模なオフィスの場合は、30台未満
  • 日本でUTMを導入している企業の割合は4割程度(36.3%・2019年時点)
  • シェア率1位はフォーティネット(34%)で、日本有数の大企業や国際的なサミットなどを担当している
  • フォーティネットは中小から超大企業まで幅広く対応可能な製品ラインアップを持っており、コスト相場も10万円台から1000万円超までと幅広い
  • 2位はパロアルトネットワークス(19%)で、シングルパス・アーキテクチャで構成された次世代型ファイアウォールを展開している
  • 自社開発に強いこだわりを持っており、従来型UTMよりも処理速度が速いという特徴を持っている
  • 3位は世界的ネットワーク企業のシスコ(12%)で、中小企業をターゲットとしたクラウド接続型UTM「Cisco Meraki(シスコメラキ)」を主力としている
  • コストやスペックは中小向けとなっており、大企業への導入は難しい